TechnicolorのCineStyleを試してみたが...

CanonのDSLR用のピクチャースタイルがTechnicolorからリリースされたので試しに使ってみました。結論から言うと、素人の自分には使うメリットがありませんでした。レンダリングに時間がかかり、撮影時にも注意が必要です。導入方法の解説は、以下のブログが一番わかりやすいと思います。
あの “テクニカラー” が開発した 5D MarkII 用ピクチャースタイル

自分はAdobe Premiere Proを使っているので、編集時のLUTの読み込みにはRed Giant Software 社が無償配布している Magic Bullet LUT Buddyプラグインを使用しました。このプラグインを使用するとクラッシュしやすくなる場合があるようですが、LUTファイルの読み込み後にCONVERTボタンを押すことで回避できるようです。

編集時にLUTを適用すると撮影した映像が以下のように変化します。ただし、プレビューなどのレンダリング時間がかなり長くなります。自分の環境では5秒のクリップで90秒程度を要しました。
CineStyleでの撮影結果
LUT適用後
なお、撮影はアンダー気味にとの注意があるように、白飛びさせるのは御法度のようで、いくつかのシーンでは以下のようにLUTを適用すると空が異常な色になりました。
空の一部の黄色や赤に
空の一部が黒に
グレーディング前提のプロ用としてダイナミックレンジを確保する、というのがCineStyleの目的とのことで、そもそも自分には向かないものだったのですが、撮った映像を編集してみても素人目にはこれを使う優位性を感じませんでした。今後は使わないと思います。



撮影場所は今年100周年を迎える横浜の赤レンガ倉庫です。5/8まで開催されているフラワーガーデンは、震災で被災した福島県南相馬市の明治テックが設営を担当されたとのことです。

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