SLR Magic Anamorphot 2xで撮影を続ける

Anamorphot 2xでレンズを換えて撮影を続けましたが、結局、マイクロフォーサーズでは推奨どおりの35mmあたりが適切であることが分かりました。1.33xのAnamorphotでは20-85mmと使用できる焦点距離に幅があったのですが、2xでは許容される焦点距離の幅が狭くなってしまっています。
以下がPanasonicの35-100mmを使用し、35mm、50mm、70mmで撮影したものですが、50mmあたりから絵の両端の劣化が目立ち始めます。
35mm

50mm
70mm
ちなみに、同梱されたマニュアルによると、
25mm focal length can be used for S16 sensor.
35mm focal length can be used for mFT sensor.
50mm focal length can be used for S35 and APS-C sensor.
75mm focal length can be used for Full Frame sensor.
が推奨される焦点距離となっていました。
EOSHDのプロトタイプ評価で25mmから使えると書いてあったため、いろいろ試してみたのですが、最終プロダクトで仕様が変わってしまったのか、無駄なあがきだったようです。

なお、レンズの光学特性の粗が目立ちやすくなるため、35mmでも色収差や周辺画質の低下がはっきりと出てしまうレンズがあります。せっかくSLR Magicのレンズを新規に購入したのに、残念すぎる結果となってしまいました。
SLR Magic 35mm T1.4 Cine MarkII
SLR Magic 35mm T1.4 Cine MarkII
以下の動画が、SIGMA 30mmとSLR Magic 35mmで撮影したものです。SIGMA 30mmはOlympus 25mmより歪曲は減りますが、映像の両端で乱れが残りました。SLR Magic 35mmは色収差が目立ち、レンズ中央部を除いて画質が低下しました。


この結果から、まともな35mmのレンズで試そうと、Panasonicの35-100mmとCanonの35mm F2で撮影しました。
Panasonic 35-100mm f2.8
Canonの35mm F2では、絞り羽根付きのKIPONのマウントアダプターを使いました。
Canon 35mm
なお、Canonの35mmはフィルター径が67mmのため、Anamorphotwo取り付ける際は67→62mmのステップダウンリングを使う必要があります。
ステップダウンリングが必要
Canon 35mm
Canon 35mm
Canon 35mm
Panasonic 35-100mm
Panasonic 35-100mm
Panasonic 35-100mm
撮影結果は良好でしたが、どちらもレンズが物理的に長すぎます。
このため、Canonの40mmを試したいのですが、今回使用したKIPONのマウントアダプターはEF-Sレンズが使用できません。最近発売された爆速AF対応のアダプターが入荷待ち状態のため、入手でき次第、試そうと思います。

SLR Magic Anamorphot 2x(GH4 4:3) Test part 3
camera : Panasonic GH4
lens : LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8 @day
lens : Canon EF35mm F2 @night
music : Evasion by Julien Lussiez
https://www.jamendo.com/en/track/1002170/evasion




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