SONY RX100M4でハイフレームレート撮影を試す

SONY RX100M4でハイフレームレート(HFR)で撮影し、スローモーション動画を作成してみました。通常の動画の撮影とはちょっと手順が違うので慣れが必要ですが、面白い映像が撮れます。将来的に目指しているのはAdam MagyarさんのStainlessなので、RX100M4のおかげで、また一歩近づくことができました。


HFR撮影では、240fps、480fps、960fpsのフレームレートが選択できますが、フレームレートが高くなるにつれて解像度が落ちていきます。960fpsでは1,136x384となり縦方向の解像度は1/3程度となってしまうため、ぼやけた絵になります。実際に撮影してみると240fpsは問題なし、480fpsはちょっと粗めだが許容範囲、960fpsはぼんやりといった感じでした。
240fps
480fps
960fps
 録画時間は画質優先の撮影時間2秒と撮影時間優先の撮影時間4秒がありますが、迷わず画質優先の2秒を選択。960fpsで撮ると2秒の映像が約40倍の1分25秒の映像となります。
撮影時の実時間(2秒)
スローモーション

なお、撮影後の書き込み時間は、スローモーションにした時の映像の再生時間とほぼ同じ時間になるため、960fpsで撮影語は1分半弱、次の撮影ができなくなります。

撮影は、まず、モードダイヤルを新たに設けられたHFRに合わせることから始めます。
録画開始の前に、中央ボタンを押して撮影スタンバイ状態にする必要がありますが、撮影スタンバイ後はピント調整等の各種設定ができません、また、露出もボタンを押した時点の状態で固定されます。最初のうちは露出が固定されることに気づかず、ホームの端と中央付近ではかなり明るさが違うため、やたら暗い絵や、やたら明るい絵を量産してしまいました。
フィルターアダプターをRX100M3から付け直してラバーフードで反射防止と滑り止め
持ちやすいようにゴリラポッドを使用
撮影時にはそれなりに熱を持ちますが、いちおう冷房のある車内だったので、さすがに温度警告が出るようなことはありませんでした。しかし、直射日光があたるような屋外だとちょっと厳しいと思います。

山手線をほぼ1週して各駅で撮影を試みましたが、ホームが暗くて常時照明が点いているような駅では暗さもさることながら、フリッカーがひどく目立ち、あまり良い撮影結果とはなりませんでした。動画で一部モノクロにしているのはこのためです。
960fpsでの撮影が思うように行かなかったので、高架上にホームがある駅などを中心にいずれ撮り直そうかと思ってます。


RX100M4では4K動画の撮影も可能となったため夜の銀座で試してみました。録画時間は5分に制限されますが、1カット15秒前後の長さで撮る自分は全く問題ありません。
絵の解像感は十分です。S-log2での撮影時はISO1600となるため若干ノイズが出やすい傾向がありますが、日中の撮影では問題ないかもしれません。
広角で撮ってみる
この暑さでショーウィンドーの中は秋冬物
いつものカット
遠景の描写は問題ない
浴衣のお姉さん



あと、タイムラプス観点で注目すべきなのが、絞り優先モードで「ISO AUTO低速限界」という設定項目があることです。例えば、夕暮れを5秒間隔で撮影する場合に、この設定でシャッタスピードを4秒としておくと、暗くなってシャッタスピードが4秒を超えるまでは、ISO値を低いままでキープしてくれます。
8/7に入手するa7RIIでも同様の設定が追加されているので、そちらで試してみます。


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